歯周病
歯周病とは

歯周病のほとんどは、30代40代で発症する「成人性歯周炎」と言われるタイプです。主な症状は、歯肉の腫れや出血などをはじめ、物を噛んだときの痛みや違和感、歯の動揺、知覚過敏などがあげられます。
特殊なタイプの歯周炎としては、比較的若い年代で発症し急速に悪化する侵襲性歯周炎や、薬剤の服用により症状が増悪する歯肉増殖症、妊娠でホルモンのバランスが崩れた時に起こりやすい妊娠性歯周炎があります。
初期段階のうちに、正しいブラッシングや歯科クリニックでのメンテナンスを受けることで症状は改善されます。しかし、この段階では自覚症状がないことが多く、そのまま放置していると外科手術が必要なほど悪化することもあります。

※歯周病は、歯周ポケットの深さや出血のしやすさによって「歯肉炎」から「軽度歯周炎」「中等度歯周炎」「重度の歯周炎」とステージが変化していきます。治療にかかる期間は個人差があるため患者様や治療法によって異なりますが、一人ひとりのお口の様子を詳しくみて、必要な治療をご提案させていただいております。

歯周組織とは、歯肉(歯ぐき)、セメント質(歯の根の表面)、歯根膜(歯と骨を結ぶ薄い線維状の組織)、歯槽骨(歯を支える骨)の4つを言います。
健康な歯周組織とは、この4つの組織に全く異常のない状態です。歯の表面に 歯垢(プラーク)がついていなければ歯肉は健康に保たれ、きれいなピンク色をしていて、歯磨きをしても出血しません。
でも食事の後で歯磨きをサボったり、1~2日歯磨きをしないと歯と歯肉の境目に歯垢がたまってきて、歯肉に炎症が起こります。この状態を歯肉炎と言います。炎症が起こると歯肉は腫れ、
赤くなり、血が出やすくなります。 この時点でまた正しい歯磨きをしないで放っておくと、歯肉に起こった炎症が他の歯周組織にも進んでしまい、そうなるともう慌てて歯磨きを始めても、一見歯肉の炎症は治ったように見えますが、 歯肉の下で他の歯周組織の炎症は静かにゆっくりと進んでいきます。これが歯周病・歯周炎と呼ばれる状態です。
歯周病の主な原因
歯周病は、プラークが歯の表面に長期間付着することで起こりますが、以下の要因で症状がさらに悪化することがあります。
- 歯並びが悪い
- 歯ぎしりや食いしばりなどの癖がある
- 糖尿病や白血病などの全身疾患がある
- たばこをよく吸う
など
歯周病の進行

歯周病治療の流れ

当院の歯周病治療について
歯周基本治療(プラークコントロール、スケーリング)
歯周病の治療の基本は、お口の中を徹底的にきれいにすることです。まずはブラッシング指導で正しい磨き方を指導し、歯科衛生士が専用の器具でプラークや歯石を除去する「スケーリング」を行います。軽度の歯周病であれば、この時点で症状が改善されます。
歯周外科治療(フラップ手術、歯周組織再生療法など)
重度の歯周病は基本治療だけで改善されません。その場合は、歯肉を切開して歯根の表面や中をきれいにする「フラップ手術」や、歯周病で溶けてしまった骨を特殊な膜や薬剤で回復させる「歯周組織再生療法」といった外科手術を行います。
フラップ手術

フラップ手術とは、歯肉を切開して剥離することにより、歯周ポケット内の歯根を見えるようにして表面に付着している歯垢(プラーク)や歯石を徹底的にきれいにし、炎症で破壊された歯肉や歯根膜の残骸を除去する処置です。スケーリングでは届かない歯石まで取り除くことができます。入院などの必要はなく、外来で1~2時間程度で行える手術です。全身状態によっては手術が行えない患者様もいらっしゃいますので、お体の状態や歯と歯肉の状態などさまざまな要素を検討したうえで手術をしたほうが良いと思われる方にだけおすすめしています。
歯周組織再生療法
歯周病が進行すると、歯を支える歯周組織が減ってしまいます。歯周組織再生療法とは、歯周病によって破壊された歯周組織を健康な形に再生する治療法です。その名のとおり歯を支えている歯周組織を再生する治療法なので、進行した歯周病でも歯を抜かずに治療できる可能性があります。当院では、エムドゲイン療法、GTR法といった歯周組織再生療法を行っております。また、リグロスを用いた治療法もあります。
- エムドゲイン療法
エムドゲイン療法とは、歯周外科手術で麻酔をかけ歯肉を切開し、歯周組織再生誘導材料を歯根に塗り、歯周組織の再生を誘発させる方法です。
- GTR法

GTR法とは、歯周外科手術した部分をメンブレンと呼ばれる膜で覆い、歯肉が入り込まないよう防ぎます。ある一定期間を過ぎるとメンブレンで覆われたスペースには歯周組織が発生し、健康な状態を取り戻します。
- リグロス
リグロスとは、線維芽細胞増殖因子と呼ばれるたんぱくで作られた細胞を増やす作用がある歯周組織再生剤です。フラップ手術で歯垢(プラーク)や歯石を除去した後、歯槽骨の欠損部にリグロスを塗布し、歯周組織の再生を促します。
歯周病のメンテナンス
歯周病治療後も定期的にプロケアによるメンテナンスを受け歯周病の予防、再発防止に努めましょう。
料金表
予防治療
予防治療の必要性
生涯健康な歯で食事をするために、日頃から口腔内の状態を保ち、むし歯や歯周病を予防することはとても大切なことです。近年、口の中の細菌が全身疾患と関わりがあることもわかっていますので、身体だけでなく歯科検診も定期的に受けましょう。
当院の予防治療の特徴
歯科衛生士によるプロフェショナルな歯のクリーニングを中心に、患者様の歯のメンテナンスを行います。治療後はもちろん、現在特に問題がなくてもご希望があればチェックを行います。歯に関するお悩みはなんでもご相談ください。
予防治療を受ける頻度について
3ヵ月に1回、少なくとも半年に1回は予防治療を受けましょう。美容院のように、歯も定期的にチェックしてメンテナンスをしてあげることで、長く使い続けられる健康な歯になります。
当院で行っている予防治療
大人向けの予防治療
定期的に歯科検診にお越しいただき、歯のクリーニングを中心に、むし歯や歯周病治療、フッ素塗布、口臭治療などを行っています。
このような方に特におすすめします
- ブラッシングに時間をかけられない方
- むし歯や歯周病への抵抗力が弱い方
- 生活習慣病や全身疾患をお持ちの方
お子様向けの予防治療
大人の方と同様に定期的に歯科検診にお越しいただき、歯のクリーニングや、むし歯・歯周病治療を中心に行っています。また、正しいブラッシング指導、親御様への仕上げ磨き指導、むし歯予防のためのフッ素塗布なども行っています。
小さい頃から定期検診を受ける習慣を
乳歯が生える時期から歯科クリニックで予防治療を受けることで、将来の健康な歯を守ることができます。どうぞご家族みんなでご来院ください。
料金表
| 検査・手術など | 分類 | 料金(税込価格) |
|---|---|---|
| お口のメンテナンス(PMTC・歯石除去・歯のクリーニング・ブラッシング指導) | ¥11,000 | |
| 歯周病細菌検査(PCR法)※外注 | ¥22,000 | |
| CT検査 | 片側 | ¥11,000 |
| 両側 | ¥16,500 | |
| スポーツスプリント(マウスガード) | ¥27,500 | |
| 口臭検査 | ¥550/1回 | |
| フッ素塗布 | ¥1,000/1回 |
将来の健康な歯のために、早めの治療・予防が大切です。
歯周病治療や予防治療は、症状が出てからではなく、症状が出る前にみてもらうことが重要です。健康な歯を守るために、定期的に検診を受け、早期発見・早期治療を心がけましょう。
当院では、歯周病治療について長年研究を積んできた院長をはじめ、スタッフ同士が連携をとって患者様の歯をお守りしています。なかには、遠方から歯周病治療でお越しになる患者様もいらっしゃいます。初めての方もどうぞお気軽に、お電話にてお問い合わせください。













